小説版「虚構推理」の読み終わった感想!ネットの特性を利用した新しい推理小説でした。

虚構推理_小説版

今回はこの小説版「虚構推理」の紹介をします。「虚構推理」の漫画が発売されて気になっている人もかなり多いと思います。そんな人には是非一度読んでみてください。後悔しない作品になっていると思います。

漫画版の感想も記事にしています。こちらも合わせてどうぞ!

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※ここからはネタバレを含みますので注意してくだい。

あらすじ

深夜、鉄骨を振るい人を襲う亡霊「鋼人七瀬」。それはミニスカートのドレスで鉄骨を持って夜に現れるアイドルの亡霊。 それに対抗するのは、怪異たちに知恵を与える巫女となったヒロインの岩永琴子です。鋼人七瀬のの正体はなんなのか。対抗手段はあるのか。「虚構」を突き詰めた作品です。

漫画との変更点

漫画に比べて戦闘描写がほとんど削られています。

例えば、漫画版で九郎が図書館に居た妖怪を倒す場面は小説版には存在しませんでした。また、漫画版1巻の最後にあった琴子と鋼人七瀬の戦闘も、琴子と紗季が出会った時点で、鋼人七瀬が退散するので、戦闘描写がなく終了しました。

もう一つは、九郎の正体に関して小説版はあっさり明かされてしまう所です。見せ場を意識してユーザーを引き込む為からか、漫画版では図書館に居た妖怪と戦う中で明かされました。

なので小説版は、鋼人七瀬が事件を起こし始めてから盛り上がって行くのに対し、漫画版は所々でオリジナルな展開を入れ盛り上げていく感じになっています。

読み終わっての感想

最初に一言書くと、この小説に犯人は存在しません!
また黒幕に関しても大した展開にはなりません。

物語は、鋼人七瀬の亡霊が現れはじめ、ヒロインである琴子が調査を始めます。調査を進める中で、九郎の元恋人で警察官の紗季に出会います。紗季から情報を貰いつつ、九郎と一緒に事件解決を目指していくのが大筋になります。

しかし最初の時点で、この物語には犯人がいないことが発覚します。
同時に鋼人七瀬として暴れているのは、「想像上の怪物」つまり人の、「こうであってほしい」という願望から生まれた怪物ということも発覚します。

どうやって鋼人七瀬が生まれたのか。

きっかけは、鋼人七瀬の元の事件「七瀬かりん自殺事件」が元になっており、その自殺に様々な疑問が有りました。その情報をまとめサイトにまとめ、まとめサイトの住人たちにより、様々な憶測がうまれ、そこにイラストという形と名前を与えられたことで、実体化しました。

人の願望が元になっているので、いかに殺そうとも、まとめサイトの住人が「鋼人七瀬はいない」と認めなければ、永遠に存在し続けます。

そこでヒロインは、「虚構」を用いて様々な物語を作り、スレに投稿し、議論させることで「鋼人七瀬はいない」と認めさせ「鋼人七瀬」の討伐を試みます。

この作品の面白い所は、ネットの特性を上手く利用している所です。
ネットでは嘘でも真実に成り代わることが多々あります。「こうあってほしい」「こうの方が面白い」といったネット上の意見が真実を隠し、嘘を真実にしてしまいます。

今回のこの物語も、真実は「七瀬かりんは自殺し、犯人はいない」ですが、そのせいで「鋼人七瀬」の噂が立ち、怪物が生まれました。なのでその真実に成り代わる「虚構」を真実と思い込ませるのが一番の見せ場の部分になります。

どうやって嘘を真実にするのか。
ぜひこの本を手に取って確かめて見てください!

虚構推理_小説版

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