「確率捜査官 御子柴岳人」の感想。確率で犯人を追い詰める新しい作品。

確立捜査官

今日紹介する小説は「確率捜査官 御子柴岳人」です。

神永学先生の新作ですが、今回は「数学の確率」を題材にした作品となっています。

普段自分たちが無意識になっている事を、「確率」で説明でき、その「確率」で犯人を追い詰めていく所は爽快です。

では感想をどうぞ!

あらすじ

効率的かつ正確な取り調べ方法の検証を目指し、警視庁世田町署内に新設された「捜査一課特殊取調対策班」。

取り調べ室で起きた暴行事件が原因で異動させられた新米女性刑事・新妻友紀は、常識外れな行動ばかりを繰り返す数学者・御子柴岳人とペアを組んで取り調べを挑むことになるのだが・・・。

猫を愛し、アメを頬張る、無邪気でワガママな数学者の「確率」を武器に圧倒的推理力で、人間の心の深層を暴いていきます。

読んでみた感想

「ベイズ推定」「不確実性下における選択」「ゲーム理論」「サークル仮説」など、様々な数学理論を利用して犯人を追い詰めていきます。

数学の様に公式が出てきて長々と説明されるより、事件の内容に合わせてそれぞれの理論を説明してくれるので、「難しくて分からない・・・」なんて事はありませんでした。

例えば、物語上で出てくる「ベイズ推定」ですが、「ベイズ推定」とは、入手できるデータを証拠として、確率を修正していく推定方法です。私たちは無意識にこの理論を使っています。

例えば、自宅で鍵を無くしたとします。間取りは以下の通りです。

madori_1

一番探す確率の高い所に、図のように確率を振り分けていきます。

30を振ったテーブルを探した結果、見つからなかったら、ここの30を消去して別のところに振り分ていきます。

madori_2

そうすると次に探すのはベッドになります。

このように、なにか探し物をする時には、可能性の高い所から順に探していきます。これは当たり前のことですが、ベイズ推定とは、経験則として認識していることを数値化して表したものです。

まとめ

このように捜査で利用した理論を、図でわかりやすく説明してくれるので、私のように数学が苦手な人でも、分かるように説明してくれます。2巻では、ここで出てきた理論に加え、「トリガー戦略」という理論が出てきます。

確率を駆使し犯人の心の真相を暴いていく物語は、今までと違った推理で新鮮な内容かと思います。気になっている人は、是非一度読んでみることをオススメします。

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