今回紹介する作品は、「瑠璃宮夢幻古物店」です。
内容はダークな内容でほとんど救いが無いですが、不思議な力を持った古物によって暴かれる人の本性は見ていて面白いです。
あなたは不思議な力を持った古物に出会った時、変わらずにいられますか?
引用元:http://webaction.jp/monthly_action/lineup_rurimiya.html
「 瑠璃宮夢幻古物店 」のあらすじ
美人店主・瑠璃宮真央が営む、静かな住宅街の片隅にひっそりと佇む古物店。
近代物から古作まで幅広く取り扱うその店にやってくるのは、地味で冴えない女、愛妻を亡くした男、友達が出来ない少女…。呼応するかのように品物を手にしては店を後にする。
しかし、その古物たちの取り扱いには十分な注意が必要だった…。奇妙な力を秘めた古物を手にした客達が向かうのは、天国か地獄か。
謎の美女と古物が誘うホラーサスペンスストーリー。
「 瑠璃宮夢幻古物店 」を読んでみて
主人公の瑠璃宮真央が営む古物店の道具には不思議な力が宿っており、使い手によって結果は天国にも地獄にも様変わりします。
不思議な力は、その道具の元々の持ち主の思いが宿っており、登場する道具は、「人との繋がりを断ち切るハサミ」や「燻っている想いに火をつけるライター」「心のあり方を容姿に反映させる鏡」「相傘をすると必ず別れを迎えてしまう傘」などなど。
そのような道具を売る時には、使用する際の忠告だけして売ってしまう。なので殆どの話にハッピーエンドは無く、人間の内側にある黒い部分を引き出して悲劇を生む物語が多いです。
特に「心のあり方を容姿に反映させる鏡」の話が一番救いがなかった。鏡に人生を壊され、鏡を売った主人公に復讐しようとするも、最終的に古物の力で消えてしまう。
しかし不幸になった人達が、後の話で幸せに向かって歩んでる姿がたまに見れるのは、読んでる身としては救われます。
一話完結のオムニバス作品ですが、登場するキャラクターは使い捨てではなく、前の話で登場したキャラクターが再度登場し話が絡み合うのが面白いです。
人の心は移ろい易く、容易に醜悪な顔を覗かせる。そういった人間の本性に目を向けた作品になっています。
「 瑠璃宮夢幻古物店 」のまとめ
ストーリー | ★★★★☆(4) |
キャラクター | ★★★★☆(4) |
設定・世界観 | ★★★★☆(4) |
読みやすさ | ★★★☆☆(3) |
イラスト | ★★★☆☆(3) |
総合評価 | ★★★☆☆(3) |
「世にも奇妙な物語」や「XXXHOLiC」が好きな人にオススメな作品です。
古物に関わることで、人はどのように変わるのか。使い方を違えるだけで結果が様変わりする力に翻弄される登場キャラクター達。
読み終わったあとに「瑠璃宮夢幻古物店」の世界観に魅せられること間違いありません。
下のリンクから1話の試し読みをすることが出来ます。
是非一度読んでみてください!
ではまた!