「あげくの果てのカノン」1巻の感想。恋物語なのに不気味なギャップに引き込まれた!

あげくの果てのカノン

最近ツイッターとかで人気が出ている「あげくの果てのカノン」を読んでみました。

個人的には、作品全体に不気味さを感じ、ラブストーリーとのギャップに引き込まれました。

読み進みた末の最後のシーンは衝撃で、続きが予想できない作品になっています。

では感想をどうぞ!

あらすじ

高月(こうづき)カノン、23歳。

高校時代からストーカー的に想いを寄せる境(さかい)先輩と、アルバイト先の喫茶店で再会を果たす。

でも、いけない。

先輩は世界の英雄で、そして奥さんのものだから。

読んでみた感想

この作品は、SFチックな世界観を有しており、地球は平穏ではなく、ゼリー状の異星生物の襲来で、東京は廃墟と化している。

そんな世界で、主人公・高月かのんは、執拗なまでに境宗介先輩に恋している。

そんな恋するかのんは、絵としては、可愛い少女として描かれているが、その行動や思考は、「普通」とは大きくかけ離れている。

  • 先輩の盗撮写真をスクラップブックにコレクションしていたり
  • 先輩とのちょっとした会話も録音して繰り返し聞いたり
  • 先輩が出てくるのを見かけた店でバイトしてみたり
  • 先輩が通るだろう時間帯を調べて待ち伏せしてみたり
  • 先輩が歩いてたのかなーって思いながら歩くのが好きだったり
  • 先輩のことを話し始めると長々と話しはじめたり
  • 先輩のことを言われると逆上したり

先輩への恋する気持ちが、かのんを異常な行動に走らせているのか。行動一つ一つにちょっとした不気味さを感じ、同時に応援したくなる。

しかし、憧れの先輩には奥さんがいる。許されない恋と知りながら、自分の「痛々しさ」や「みっともなさ」、「醜さ」を自覚しながら彼女は先輩を想い続ける。

先輩の事で自分を保てないかのんも不気味だが、先輩も何を考えているのかさっぱり判らない。

結婚して奥さんもいるのにかのんを家に誘ってみたり、待ち伏せしていたかのんを見つけてはお茶をしてみたり、誕生日を一緒に祝ってと誘ってみたり。

また、境先輩は異星生物と戦う組織に所属しており、「ゼリー」と戦う度に身体の一部を失って“修繕”される。

修繕される過程は不明だが、修繕される度に「好み」や「身体的特徴」が変わる。

「ゼリー」のせいで修繕を繰り返す境先輩は、かのんの知っている先輩ではないということや、そのことに薄々気付きながらも、それを考えないようにしているかのん。

「主人公の感覚」や「先輩の存在」、「異星生物の襲来」など何もかもが不気味な作品になっている。

PV

まとめ

「あげくの果てのカノン」を読み終わって最初に感じたのが、とにかく「不気味」な作品。

修繕を繰り返すことで変わっていく先輩や、自分の知っている先輩とはかけ離れてしまっているにも関わらず、それを考えないかのん。そして最後のシーン。

ラブ・ストーリーなのに不気味。このギャップに引き込まれる作品です。

この巻は、最後のシーンを引き立たせるためにストーリーが進行しているので、この2巻以降のストーリーがどういう展開になるか全く予想ができません。

公式サイトでは「あげくの果てのカノン」の試し読みを公開されています。

ぜひ一度読んでみてください。

ではまた!

あげくの果てのカノン

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