「君は月夜に光り輝く」の感想。「他人の死」を受け止められないあなたへ

君は月夜に光り輝く

皆さん、こんにちは! @YozakuraRenです。

今回紹介する作品は「君は月夜に光り輝く」という作品です。

では感想をどうぞ!

あらすじ

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。

月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。

彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。

読む人みんなが涙――この圧倒的感動に、山口幸三郎、綾崎隼、loundrawも大絶賛! “今を生きる”すべての人に届けたい、最高のラブストーリー。

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読んで見た感想

多くの人が住む日本では、年間130万人の人が亡くなっています。それと同時に「残された人」も増え続けています。今日もどこかで人が死に、中には「自殺」のような、残された側に永遠に「何故?」という疑問を植え付けるものもあります。

この作品は、大切な人の死を経験した「残された側の少年」と、不治の病に犯された「死にゆく少女」が残された時間の中で、「親しい者、愛する者の不幸な、受け止め難い死をどう受け止めるか」を模索していく物語です。

様々な「死」を扱った作品の中でも、劇的なヒロインの最後を描くのではなく、「死」によって残された側の心情をメインに据えている作品は、珍しいのではないでしょうか。

  • 姉の「死」を受け止められないまま、三年前から時間が止まっている主人公。
  • 「姉の次は息子が死んでしまうのではないか」という怖れに取り憑かれている主人公の母親。
  • 兄の「死」やヒロインとの出会いを通し、「何故美しい人間が死ななきゃいけないのか」悩み続ける友人。

こういった、「死」によって時間が止まってしまった登場人物たちの、成長がメインに描かれています。

ただ個人的に惜しいなと感じたところが2点あります。

1つ目が「発光病」というオリジナルの設定があまり活かされていないこと。「発光病」はあくまで不治の病という位置付けで、それ以上でもそれ以下でも無いように感じました。

2つ目は、主人公とヒロインの出会いに少々無理があったように感じました。高校に入って休み続けているヒロインに寄せ書きを送るという展開に疑問を覚え、さらにそれをあまり接点の無い生徒に届けさせるという展開に首を傾げました。

そこを除けば、全体的に読みやすく、最後は感動できる作品です。

まとめ

この作品は、いつか来るであろう「大切な人の死」と、「その後の人生」をどう受け入れるかを考えたい人にはおすすめの作品です。

劇的な展開は無いものの、穏やかに「他人の死」を受け入れていく様子を淡々と描いている作品は、あまり無いのではないでしょうか。

気になった人は是非一度読んで見てください。

ではまた!

君は月夜に光り輝く

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