今年も、学園、SF、ファンタジー、戦記、ラブコメなど、多くのジャンルのアニメが放送されています。その数多くあるジャンルの中から注目したいのは、「お仕事アニメ」ではないでしょうか。
「SHIROBAKO」から徐々に認知され始め、最近だと「サクラクエスト」や、「NEW GAME」などがあります。どの作品もSNSで話題になった人気の作品です。
話は変わりますが、皆さんはアニメをみるのは、どんな時でしょうか。
暇な時でしょうか? それともストレスを発散したい時でしょうか?
どちらにせよ、ゆっくりしたい時に「仕事」を連想させるものは、本来なら忌避されるものです。
ではなぜ「お仕事アニメ」は、人気になったのでしょうか。
「お仕事アニメ」の面白さは「感情移入」と「リアリティー」。
私は、「お仕事アニメ」が面白く感じる要素の1つに感情のリアリティーがあると思います。この局面で登場人物たちが何を思っているのか、そのキャラクターにいかに感情移入ができるかが、物語の面白さに直結するのです。
「SHIROBAKO」などでもそうだったように、「お仕事アニメ」に登場する「問題やトラブル」は現実にありうること。
そして最後には、現実と一緒で必ずしも仕事が成功するわけではないが、次に繋がる何かを見つけることが出来たりと、成長を感じさせるシーンで締めくくられます。
現実を生きている私たちだからこそ、登場人物たちが陥っている問題に共感、応援し、仕事としての辛さを乗り換えた先の達成感に感情移入します。
このバランスの良さが、「お仕事アニメ」としての良さを引き出し、人気の要因になったと私は考えます。
綺麗事かもしれないけれど。
現実の仕事はアニメのように上手くいくことばかりではありません。
新人で大きな仕事を任されることなんて多くの場合ありませんし、職場に自分を慕ってくれる可愛い女の子や、面倒見の良い先輩なんていないかもしれない。
しかし、「お仕事アニメ」も誰かの仕事で制作されていて、それを見た私たちは、時には勇気だったり、何かしらのものを受け取っているはずです。
誰かの仕事が自分に色々なものをくれるように、自分の仕事が誰かに何かを与えているかもしれない。
そういう風に考えを変えてみると、今までとは違った生き方、考え方が出来るかもしれません。
まとめ
今回は「お仕事アニメ」の面白さについて記事にして見ました。
自分の生きている現実世界に近いからこそ感情移入しやすいのが魅力なのでしょう。
今後、個人的にアニメ化して欲しいお仕事系作品は、「なれるSE」でしょうか。
元システムエンジニアの作者が書く「なれるSE」は、胃が痛くなるようなSEの仕事現場の描写がコメディチックに描かれている作品です。
ぜひ一度読んで見てください。
ではまた!